こんにちは、携帯ショップブロガーのりょん(@ryon_lynwood)です。
携帯ショップでお勤めの方は、「この商品、お客さんのためにならないし売りたくないな」って思うことありませんか?私はしょっちゅうありました。
中でも、販売員としての仕事の務めを果たすことと、自分の心との間に葛藤が生まれたとき、もうノルマなんてどうでもいいや!と思ってしまった瞬間が私にはあります。
その時の話をまとめましたので、参考になりましたら幸いです。
- 営業することに大きな抵抗を感じる販売員の方
- 自分の生き方と携帯キャリアの方向性に溝を感じる方
販売員としての務めとは
販売員として仕事をするということは、お客様がご所望される商品を提供し、売上を出してお店に貢献するということだと思っています。
だから、その仕事の中には当然
- ノルマを達成する
- お客様に商品の魅力を知っていただく
という役割も含まれているのだと思います。
つまり、自分がどんなに「いらんやろ」と思う商品でもお客様に知ってもらう努力をし、
お客様の生活がより豊かになる提案をしていく必要があるのです。
「お客様の生活をより豊かに」とか言うと綺麗ごとに聞こえますが、これは携帯ショップでは結構再現性のある話です。食わず嫌いでスマホを使っていないお客様なんかが良い例です。そういう方にスマホのある生活はこんなに楽しいんですよっていうのをお伝えするのは携帯ショップ店員の仕事ですし、そこから興味を持ってもらってスマホを買って頂くのも仕事の1つです。
こんなふうに他の端末やサービスを売っていくことで世の中に貢献していくのが販売員なんですよね。
だから販売員は地道に声掛けをしたりチャンスを見つけては商品の提案をするっていう取り組みをしているんです。しかもその商品の必要性を店員本人が実感できない場合はただの苦行で、自分も欲しくない商品をお客様に勧めなくちゃいけなくて心が痛くなるスタッフさんは多いです。
私も過去にこんなツイートをしてます。
携帯ショップ店員だったとき、「売れる販売員はそのサービスを本当にいいと思って売ってるから売れるんだよ」と言われて、売れない自分はだめな販売員なんだって余計に追い詰められてた。
— りょん@元ケータイ販売員 (@ryon_lynwood) July 11, 2020
売れるスタッフはその商品を本当にいいと思って売ってるんだ!と言われて自分はだめなんだと思ってしまった私。でも、スタッフさんからもいいと思ってもらえる商品やサービスを作ってくれよ~というのが当時の本音でした。笑
携帯キャリアの課す目標と自分の生き方の葛藤
どんなに「こんな商品売れん」と思ってもそれを魅力的に伝えるのが販売員の仕事だと書いてきました。私もそれは販売員の務めであると心得、好きとか嫌いとかは抜きにしてちゃんと売る努力をしていました。
しかし、ある時課せられたノルマは、私にはどうしても受け入れられないものでした。
それが、以下のツイートです。
私が携帯ショップ店員だった頃、キャリアに対して1番不信感を抱いたのは高額な料金プランを獲得しなきゃいけない時だった。
スマホ売れサービス売れってのは販売員の腕の見せ所だが、料金プランは正解があるものなので、不要な人に高額なプラン売れないでしょ。
— りょん@元ケータイ販売員 (@ryon_lynwood) July 9, 2020
料金プランっていくつか種類があると思うんですけど、その中でも高額なプランを多く獲得するようノルマが課せられたのです。でも、考えてみてください。形ある商品と違って、料金プランって大方正解があるものだと思いませんか?
お客様のニーズや今のご利用状況を見て、最適なプランを示してあげるのが販売員の仕事だと私は思うのです。
それに反して高い料金プランを売るということについて、いくらキャリアや代理店の決めたこととは言え私の心は従うことはできませんでした。(そもそもお客様に説明つかないんで無理)
それを売るのが販売員の仕事だろ!と思う方ももちろんいらっしゃるかもしれませんし否定はしないのですが、私はこのノルマに関してはガン無視して接客を続けていました。あまりにもお客様に不利益が大きすぎるのでは?と思ったからです。
もちろん、ノルマを無視することで成績は悪くなりますから上司からも色々言われます。
ノルマを達成できない辛さについては▼【元携帯ショップ店員が語る】販売ノルマの実態と乗り越え方!に書いていますのでそちらもご参照ください。
しかし、私は今振り返って自分の信じる販売員の仕事に徹して良かったと思っています。
ただでさえ携帯ショップの印象は悪いのに、これ以上自分の心をすり減らしながらお客様の信頼を失うような行いを自分にさせるのは良くないと考えたことは間違っていませんでした。
2年前くらいの記事ですが、こういったノルマ設定のせいでショップの接客の質も悪くなっていると書かれてもいますので、会社や上司の命令だから何でも従う必要はないのではと私は考えています。
▶https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/20/news014_3.html
色んなスタッフがいたっていい。自分の心に芯を持とう
ここまで私が目標を無視して自分の信じる販売員の姿を追求した話をしてきました。何が販売員としての正解かはわかりませんし、私の行動は組織の人間としては間違っていたと思います。しかし、私が一人の人間として自分を振り返ったとき、これで良かったと思えます。
誰しも組織の中にいれば上からの命令と自分の心との間に葛藤が生まれる瞬間はあると思います。携帯ショップという特殊な環境においては、携帯キャリアと代理店と自分という複雑に組織が入り組んだ中に身を投じることになるわけなので、その葛藤もより一層強くなることでしょう。
自分の心を押し殺して仕事人に徹するのも立派なことだと思いますし、私のように自分の信じる道を貫くことも大切だと思います。全員が正解と言える選択はないでしょうから、あなたが後々まで後悔しない選択をしていただけたらなと願っております。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。