こんにちは、りょん(@ryon_lynwood)です。
転職をしたい方が次のお仕事の形態として派遣社員を選ぶことがあると思います。
派遣社員を選ぶのには、「希望する働き方ができるから」という理由が大きいと思いますが、実は、下手をすると派遣になったのに思っていたような働き方が出来ない、なんてことになりうるんです・・・!
かく言う私は、結婚を機に初めて派遣社員として働いてみたのですが、正社員と近い扱いを受けて、想像とは違う働き方に戸惑いを感じることが多くなってしまいました。。。
そこで、当記事では、実際に派遣社員として働いてみた筆者が、自らの失敗談をもとに希望の働き方を叶えるための就業先選びで気を付けるべきポイントについてお話したいと思います。
- 初めて派遣社員として働く人
- 希望の働き方を叶えるため、派遣社員として働こうと思っている人
派遣の扱い方・考え方は就業先によって違うことを知る
実は、一口に派遣社員と言っても、就業先によってその捉え方は様々です。
例えば、あなたは限定的な業務を行い、業務改善や重要な判断は正社員が行う、というような立場と責任範囲に区別のある環境で働きたいと思っていたとします。
ところが、就業先によってはあなたに担当業務を任せてある程度の裁量を与える代わりに業務改善を求められるかもしれません。
同じ業務内容でも、上記の認識の違いによって働きやすさは全然変わってくることが想像できます。
決められたオペレーションだけをやっていればよいのか、業務自体の仕組みを整えていくような役割を果たす必要があるのかは就業条件だけを見ていてもわかりません。
ここで、私が実際に体験した話をします。
私は結婚を機に決められたルールに従ってオペレーションをこなすようなお仕事をしたくて派遣社員という働き方にシフトしました。
ところが、その就業先ではイチ社員と同じように任された担当業務に1人で責任を持たなければいけないような環境でした。
オペレーションの仕組みを自分で作り、前例のない案件は他部署に相談しながら自ら答えを探していき、業務工程に問題があれば自ら改善の提案をしていく。。。
私の認識が間違っていたのかもしれませんが、私のこれまでの経験では仕事を一般化し、仕組化するのは社員さんの仕事で、その仕事をルールに従って対処していくのが派遣社員の仕事だと思っていたんです。
よくよく話を聞いてみると、私の直属の上司(指揮命令者)はゆくゆくは私を直雇用に、と
考えていたようなのですが、私はそういった働き方をしたくなくて派遣社員を選んでいたので就業先との間に任される業務範囲の思い違いがあると就業後かなり苦しい働き方を強いられることがわかりました。
これから派遣社員として働こう、と思っている方には就業先が派遣さんに何を求めているかをよくよく探ってから就業先を決めてほしいなと思います。
これまでの勤め先に見る、派遣社員の立ち位置
1社目:派遣社員の区別はあるが仕事に工夫改善は求める環境
私が最初の職場として働いていた携帯ショップは派遣社員さんがたくさんいて、受け入れ自体も多かったです。
私の代理店では派遣社員と正社員の区別はきちんとありました。
社員は管理者になるための教育を受け、派遣社員はスタッフとして受付を専門にこなします。社内のMTGや会社の行事は社員だけで参加が基本で、チーフや副店長、店長といった昇進も正社員のみです。社員は店舗運営をしなければいけないので、受付スタッフとして派遣さんがいる、といった立ち位置になります。※もちろん一般社員も基本的には受付対応をしています。
また、コストの関係もあり派遣社員は閉店までで上がってもらうことも多いです。締め作業は社員が責任をもって行っていました。
但し、ただ受付だけをしていればいいかと言われるとそうでもなくて、ある程度の業務の工夫は求められている環境でした。
ノルマもあれば販売台数などの進捗管理を任される場合もあり、本人のやる気次第で業務の任され度合いには差があったように思います。
2社目:完全に派遣社員の区別あり
私が2社目に勤めた、転職サイトを運営する人材会社ではかなりはっきり派遣社員の扱いを
区別していました。
- 雇用形態別に社員証ホルダーの色が異なる
- 出社時間が異なる(朝礼には派遣は参加させない)
- デスクは派遣社員さんやアルバイトさんたちを1つの島にまとめていた
- 決められたルールに従って業務遂行。判断は全て社員。
派遣さんには基本的に決められた業務をひたすらこなしてもらい、その業務の一般化は全て
社員が行っていました。
実際、私はその派遣さんたちをまとめる立場で働いていて、派遣さんたちに解決できない案件は全てまきとったり、スムーズに仕事ができるようにルールを見直したり改善したり、というような仕事もしていました。
上記のような扱いを自分がしていましたし、そうするように徹底された職場だったので、派遣社員とはそういうものなのだと認識するようになっていたのかもしれません。
派遣社員さんとしてはコツコツ業務が出来て楽ではありますが、一方で成長もしにくい環境とも言えるかもしれません。
3社目:派遣社員の区別はあまりなし
私は3社目で初めて派遣社員として働いたのですが、ここでは派遣かそうじゃないかの区別はあまりありませんでした。
- 派遣社員でも担当業務を持ち、自ら考えて動くことが求められます。
- デスクは所属部署の社員さんと同じ島
- 社内のMTGや飲み会にも参加
この就業先では休職することになった社員さんの仕事を引き継ぐことになったので派遣社員と言えども社員と同じように責任を持って業務を遂行し、常に改善も求められる環境でした。
少し仕事のレベルを落としたかった私には少し荷が重かったのが正直なところです。
但し社員と同じような扱いなので、席も社員さんたちと同じ位置ですし、飲み会にも毎回呼ばれますし、結婚祝いを盛大にやってくださったり、アットホームな職場ではありました。
希望の働き方を叶える、就業先を選ぶ際のポイント
上記の3つの例を見てもわかる通り、就業先によって派遣社員の扱いや働き方は様々です。
そこで、私が実際に派遣社員をやってみた教訓を活かして、希望の就業先を見極めるポイントをいくつか洗い出してみました。
- 部内の派遣社員の人数
- 就業先部署での派遣の受け入れ態勢
- 同業務を行う社員がいるかどうか
- 直属の上司(指揮命令者)の派遣社員の考え方
上記はあくまで私個人が考える目安となりますので絶対の保証はできません。あくまで判断材料としてお使いいただけたら幸いです。
①部内の派遣社員の人数
あなたが就業する予定の部署内に、既に派遣社員さんはいるのか、またその人数はどれくらいかを確認しましょう。
派遣慣れしている、または派遣さんの数が多い場合は、比較的社員と派遣の区別がついている会社が多いと思われます。
また、人数が多い場合同じ派遣会社からも派遣さんが就業している可能性があり、部内の様子を派遣会社の担当者さんが把握していることも多いです。
そういったところは就業先の雰囲気や、どんな社員さんがいるかなどもアドバイスしてくれたりします。
②就業先部署での派遣の受け入れ態勢
これまでの派遣社員の受け入れ実績などが多ければ、派遣社員をどうやって受け入れどうやって育てたらいいか、ノウハウを持っている場合が多いです。
そういった職場では派遣として就業を始めても無茶な業務を振られたりすることは少ないように思います。
③同業務の社員がいるかどうか
あなたの業務にどれくらいの責任が伴うかは、その業務に責任者がいるかどうかで大きく変わります。
あなたがその業務の責任者になるのであれば、それが重荷にならないかよく考えてみましょう。
逆に、同業務を担当している社員がいるのであれば、わからないことは質問ができるでしょうし、1人で抱え込む心配もなくなりますよね。
もし自分がリーダーシップを発揮してバリバリ働きたいんだ、という場合は、同業務の方がいない方がやりやすい、とも言えるかもしれません。
④直属の上司(指揮命令者)の派遣社員の考え方
業務の問題点を見つけて改善提案ができる派遣さんなら、どこの職場でも喜ばれるかもしれません。
ですが、そこまでは求めていない就業先と、それくらいの能力を求めている職場と、働く先によって求めるレベルは変わってきます。
どれくらいのレベルを求めているのか、就業前に直接上司になる方に確認することは難しいでしょう。
実際には働いてみないとわからない部分かとは思いますが、可能であれば派遣会社の担当者さんに聞いてみるのもいいかもしれません。
もしかしたら、派遣会社の担当者さんは職場の雰囲気や職場からのニーズを把握しているかもしれないので、そういったお話を聞ければより一層判断がしやすくなりますよね。
まとめ
ここまで、派遣社員は就業先によって扱いが異なり、場合によっては社員と同様の責任を負って仕事をしなければいけないよ、という話をしてきました。
もちろん、仕事をする以上は任されたお仕事にきっちり責任を持つのはどの雇用形態でも当然のことですが、必要以上の成果を求められるのか、決められたタスクの達成を求められるのかでは働き方にも大きな違いが出てきます。
就業条件だけでは見えにくい部分だけに、就業先を決める際には担当の方のお話も聞いて
慎重に判断しましょう。