こんにちは、りょん(@ryon_lynwood)です。
当記事では、撮影指示書とはどんなものなのかの解説と、具体的な作り方から作成のコツまでご紹介していきたいと思います。
結局撮影指示書ってどうやって作ればいいんだ?と疑問をお持ちの方は、ぜひ目を通していただけたらと思います。
- 撮影指示書とは何か
- 撮影指示書の作り方
- 撮影指示書を伝わる資料に変えるコツ
※ページトップのアイキャッチ画像はラヴィファクトリー様に撮影いただいたお写真です。(掲載許可取得済み)
撮影指示書とは?
撮影指示書とは、前撮りや結婚式で撮りたい写真をまとめた資料のことです。
限られた時間の中で撮りたい写真のイメージをその場で伝えることは難しく、その場その場で写真を見せながら進めると時間が足りなくなってしまいます。
そのイメージを目で見てわかるように伝えるのが、この撮影指示書です。
「指示書」というと少し上から目線な感じがするかもしれませんが、「撮影資料」などと言い換えて先方とやりとりすると違和感なく進められると思います。(ここでは便宜上「撮影指示書」で進めます)
- 撮りたい写真のイメージを伝える
- 自分たちらしさを伝える
- 好きな写真、嫌いな写真の傾向を伝える
多くの人が撮影指示書を作る理由は上記のいずれかによると思いますが、先に挙げた目的は全てが満たされている必要はありません。
大事なのは、自分たちが「撮りたい写真」をカメラマンに「理解してもらう」ことです。
そのための手段として、イメージに近い画像を貼り付けたり、コメントをつけることでわかりやすく理解してもらうことができるのです。
撮影指示書に決められたフォーマットはなく、多くの人はExcelやWord、Powerpointで作成しているようです。
ちなみに、百聞は一見に如かずともいいますので、私はこんな感じで作ったよ、というフォーマットを図にしてみました。
色々な作り方をしている方がいますので、いいな~と思う指示書を参考にして作ってみるといいと思います。
撮影指示書の作成手順
- 撮りたいイメージ画像を集める
- ExcelやWord、PowerPointにイメージ画像を貼る
- 撮りたい写真のイメージやコメントを文字で付け加える
- 余裕があれば、当日の日付、カメラマンへの挨拶などを冒頭に書く
①撮りたいイメージ画像を集める
まずはあなたがどんな前撮り写真を撮りたいのか、イメージを集めましょう。
とりあえず「素敵だな!」と思う写真を手あたり次第スクショなどで保存しておき、あとで見返せるようにしておきましょう。
それらの中で、自分たちの撮影時期やロケーションで撮影できそうな写真、どうしても撮りたいポーズや結婚式のウェルカムボードやムービーで使いたい写真をピックアップしていきます。
ちなみに、Pinterestではタグをいくつか組み合わせて検索できます。
例えば、「前撮り 和装」「前撮り ポーズ」など。
ぜひ前撮りに使いたい、という写真はケータイでスクショしPCに送るか、PCでスクショして保存しておきましょう。PCの便利なスクショ方法は別途記事にしています(Windows)
②ExcelやWord、PowerPointにイメージ画像を貼る
撮りたい写真が決まったら、イメージ画像を貼り付けていきます。
同じポーズや同じアイテムの写真など、類似写真はまとめて貼り付けておきましょう。
③撮りたい写真のイメージやコメントを文字で付け加える
写真の近くに、どんな写真にしたいかのイメージやコメントを一言二言で書き加えましょう。
夕暮れの写真でも、二人の顔はちゃんと映したいのか、シルエットにして雰囲気を出したいのか、その写真を選んだ意図を明確にしておきましょう。
コメントは「吹き出し」の図を挿入して使うとメリハリが出ますが、手書きの方が早いよという方は一度印刷してから手書きで書き加えていくのもいいかもですね。
手書きで素敵な指示書を作っている方をたくさん見かけました☺(私は字が汚いのでPCで作りましたが。。。)
どうしても撮りたい優先度の高い写真は目印をつけておきましょう!(★とかでOKです)
撮りたいイメージが多くなればなるほど、撮りこぼしは増えていきます。絶対逃したくない写真は明確にして口頭でもカメラマンさんにわかるように伝えておきましょう。
④余裕があれば、当日の日付、カメラマンへの挨拶などを冒頭に書く
本当に忙しければ③までの工程でも問題ないかと思いますが、余裕があれば当日の日付やロケ地、カメラマンさんへのご挨拶などを書いておくとそれらしくなるかなと思います。
気持ちが入っていた方が、カメラマンさんとも気持ちよく当日の撮影ができると思います。
「後悔しない」&「伝わる」撮影指示書の作成のコツ
- 優先順位をつける
- NGポーズや苦手な角度を伝える
- イメージと全く同じ写真は撮れないと心得る
- コメントはイメージと共に具体的な言葉を添える
優先順位をつける
先に述べましたが、撮りたい写真には必ず「優先順位」をつけましょう。
少なくとも、優先度が「高」か「それ以外」という区別をつけておきましょう。
優先度が高いものは必ず撮ってもらい、それ以外は撮れたらでいいです、というスタンスだと自分たちも楽ですし、思いもよらなかった素敵なオリジナル写真を撮ってもらえる可能性も高まります。
カメラマンさんは誰かの真似よりも、その場の一瞬を切り取り、新郎新婦らしさを活かした写真を撮りたいと思っていらっしゃるので、「その時にしか撮れない写真」を楽しみにすることも大切です。
NGポーズや苦手な角度を伝える
撮りたい写真だけではなく、嫌いなポーズや苦手な角度なども伝えておくとよいでしょう。
例えば、キスをしたりハグをしているポーズはとっても素敵ですが、中にはそれが恥ずかしい、という方もいるでしょう。
実際、私もそういうタイプで、仮にそういった写真を撮ったとしても人には見せれないし、
見返しても恥ずかしくなるだけなので、撮ってもらうだけもったいないな~と思うのです。
であれば、見返せないくらい恥ずかしいので、こういうポーズは避けたいです、という旨は
伝えておくとよいと思います。
また、これは気休め程度なのですが、自分の顔の苦手な角度なども伝えておくといいかもしれません。
例えば、私は正面からの顔はよいのですが、横顔がとても苦手です、という話を事前にしていました。
見た目のコンプレックスを伝えておくと、それをカバーした角度で撮ってくれたり、カメラマンさんも工夫してくださいます。
もちろん、いつも同じ方向からの写真では動きがありませんから、苦手な角度からの写真も
撮ってはくれるのですが、コンプレックスを知ってもらっているかいないかではその後の満足度が違うと感じています。
イメージと全く同じ写真は撮れないと心得る
イメージしていた写真と同じように撮ってもらえないと、期待が大きければ大きいほどがっかりしてしまいますよね。
その気持ち、わかります。
でも、イメージ画像とは撮影の日が違えば時間帯も違うかもしれない、ロケ地も違うかもしれない。
そうすると、光の当たり方や風の吹き方など、色々な撮影条件が変わってきます。
なので、全く同じ、とはいかないのが写真です。
そこで大事なのは、撮りたい写真のどんな部分を気に入っているのか理解してもらうことです。
例えば構図なのか、背景のボケ具合なのか、写真の色合いなのか。
自分の重視するところを具体的に伝えておくと、同じまではいかなくても、近い写真を撮ってもらいやすいと思います。
コメントはイメージと共に具体的な言葉を添える
前述したこととかぶってしまいますが、写真にコメントを添える際は、イメージと共に
具体的な言葉を入れてあげるとわかりやすくなります。
たとえば、「キラキラした写真にしたいです」という抽象的なイメージの言葉だけでは、
池の水面が光っていればいいのか、あるいは新郎新婦の目に光(アイキャッチ)が入っているような写真がいいのか、など色々な捉え方があります。
難しいとは思いますが、可能であれば、「キラキラした写真にしたい」にプラスして「玉ボケを入れてほしいです」などの具体的な言葉が入れられると、ぐっと伝わりやすくなります。
- 被写体と背景のバランス
- 被写体を大きく(背景少な目・寄りで撮る)→新郎新婦のポートレートらしい写真が撮れる
- 被写体を小さく(背景多め・引きで撮る)→風景の中に新郎新婦が溶け込んだような写真
- ボケについて
- ピントをどこに合わせてどこをぼかすか指定する→例:手前の小物にピントを合わせて新郎新婦はぼかしてほしい
- 前ボケを入れてほしい→手前がボケてストーリー性のある写真が作れる
- 玉ボケを入れてほしい→格子状のスキマから光が漏れている時に作れる。キラキラ感が演出できる
まとめ
ここまで、撮影指示書の作り方について書いてきました。
改めて作り方のポイントをおさえておきます。
- 撮影指示書の目的は、相手に撮りたい写真を「理解」してもらうこと
- 撮りたい写真には優先順位をつけよう
- NGポーズや苦手な角度も伝えておこう
- イメージ画像と全く同じ写真は撮れないと心得よう
- コメントには具体的な言葉を添えよう
その日の光の強さや位置・ロケーションによって撮れる写真は違うので全て自分の思い通りにはいかないと思います。
でも、できるだけ思い描いたイメージに近い写真を撮ってもらうために、事前の資料を準備しておくことはとても良いことですし、時間を無駄にしない良い工夫でもあると思います。
画像集めなどは意外と時間がかかりますが、身体を壊さないように、準備頑張ってくださいね。
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